債権回収の詳しい説明に移る前に、まずはその言葉の定義を説明します。「債権」とは、「債権者が債務者に対して、一定の債務者が当然行うべき行為を求める事ができる権利」を指します。「当然行うべき行為」とありますが、一般的には「未払いの代金を支払う事」を指します。つまり「債権回収」とは、「こちらに対して未払いである代金を回収する事」を意味しているのです。

債権者が債権回収を実行する場合、その方法にはいくつかのパターンがあります。そのパターンを大別すると、債権者と債務者が交渉すること、法的手続きをとること、そして弁護士に相談するの3点となります。前者のパターンほど「自分で解決する」、後者のパターンほど「専門家に頼る」回収方法です。また前者のパターンほど「費用が掛からない」、後者のパターンほど「確実に解決できる」というメリットがあります。

債権回収を自分で実行する場合、最も簡単なやり方は当事者同士で交渉する事です。場所は自社でも相手の会社でも構いませんし、最初は電話での交渉から始めても構いません。とにかく費用が掛かりませんから、次から次へと色んな方法を試す事ができます。

しかし、専門家に頼らない債権回収はしばしば長期化します。何故かと言えば債権者の最終的な主張は「支払え」、債務者の最終的な主張は「支払えない」に行き着きますから、議論が平行線を辿って決着しないのです。債権回収は速やかに終えないと自社の経営に与える影響が大きくなっていきますから、困ったらすぐに弁護士に相談しましょう。費用が掛かりますが、それは「必要経費」と割り切るべきなのです。